本当は世界一周の模様を全て記事にしていこうと思っていたのですが、続かなくなったのでハイライトだけ書いていこうと思います。
今回は世界一周中にブラジルでiPhoneを取られた話です。
サンパウロでクリスマス
2022年12月25日。私はブラジルのサンパウロにいました。サンパウロに着いて既に数日が経っていましたが、既に治安の悪さは肌に感じていました。(治安が悪いと感じた理由については後述)
ただこの日はクリスマスということで雰囲気が全然違いました。というのも街中の店が閉まっており、やっているのはホテルかごく一部のチェーン店くらい。マクドナルドでさえ閉まっていました。
現地の人はそれを知っているためか家にこもっている様で、街には普段の賑やかさがありません。代わりに、家のない人々、ホームレスや貧困者が目立ちます。しかもサンパウロはそういった人々の数が尋常じゃないです。
「あぁ、今日はヤバいな」
早く宿に帰りたいと思いましたが、なかなか食事ができるところが見つかりません。
歩き疲れたので、セ広場という治安が悪くて有名な場所で立ち止まってスマホを見ていると、私のiPhoneが何者かに掴まれました。ハッとした時には既に時遅し。小学生くらいの黒人の子供が、私のiPhoneを片手に自転車に乗って全速力で去って行きました。
実は他の国にいた時はスマホにチェーンを付けており、それがあれば防げたケースだったのですが、
・ブラジルでは強盗が多発しており、下手に抵抗すると命の危険がある
・他の国ではアジア人だから目立ってしまったが、日系の多いサンパウロならチェーンを使わなかったら現地人に溶け込める
という考えのもと、チェーンを外していたのです。
警察へ
スマホを取られたショックは大きかったのですが、保険に入っていたのでポリスレポートを貰わないとと思い、セ広場にいた警察にスマホを取られた事を伝えます。
するとスマホのIMEI番号がないとポリスレポートは出せないとのこと。幸い、私はiPadを持っていたので、宿に戻ってiPadをWiFiに繋ぎ、iCloudから盗まれたiPhoneのIMEI情報を入手すると共に、iPhoneを紛失モードに設定します。
IMEI情報を控えてセ広場に戻ると、今日は「クリスマスだからポリスレポートは出せない。ただし、ネットでやる方法がある。」みたいな事を言われURL教えてもらいます。(だったら最初からURLを教えてくれ、、、)
また宿に戻り、早速教えてもらったURLにアクセスしますが、、、ブラジル人なら簡単に入力できるんだろうけど、旅行者には入力できないような必須入力項目がいくつか。
これは無理だと思い、iPadで最寄りの警察署を探してそこに向かいます。と言っても、宿を出たらネットには接続できません。普段はGoogle Mapを頼りに生活しているので、ここからがかなり大変でした、、、
まず1つ目の警察署では対応できないからツーリスト警察にいってくれと言われましたが、その場所が分からない、、、街の人と途中で見つけた軍警察の人に助けてもらい、なんとか目的の警察署へ。そこでやっとポリスレポートを書いてもらうことができました。
iPhone購入
翌日、サンパウロのApple Storeに向かい、盗まれたのと同じiPhone 13 miniを購入しました。
実はブラジルのiPhoneは世界で一番高いと言われており、私が購入したiPhone 13 miniは133,000円もしました、、、そもそもiPhoneの中古価格も高く、またiPhoneの様々なアプリ(特に銀行・カード系)に頼って旅行していた私にとっては、中古のiPhone購入やAndroidへの乗り換えは考えておらず、結局カバーや保護シール代合わせて14万円くらいの出費になりました、、、
後数日待てばニューイヤーセールとかでもっとお得に買えたんでしょうけど、そんなの待てる余裕がありませんでした。
ちなみにこの時、iPadを持ってたおかげでスムーズにiPhoneのバックアップからデータを復元することができました。iPad持ってなかったら二要素認証とかどうなってたんだろう、、、
盗まれたiPhoneのその後
さて、私の盗まれたiPhoneのその後ですが、「iPhoneを探す」によるとセ広場の周囲2kmくらいを数日グルグル回った後に最終的にある場所に落ち着きました。
「これ警察に場所を言ったら取り返してもらえるんじゃない?」
とも思いましたが、ストリートビューで見ると、その場所は10階建てくらいのマンション。マンションは特定できても部屋が特定できないので警察動けないじゃんと思い諦めました。
「でも紛失モードでロックされたiPhoneなんか盗んで何に使うんだろう?」
と思ったので、少しネットで調べたところ、まずは物理SIMを抜いて他のスマホに刺してSMSを受信できるようにするらしいです。これでSMS認証を突破して、銀行から金を盗まれたという事件が実際にブラジルであったそう。
で、残ったiPhoneはどうなるのかというと、一応紛失モード解除を試みた後に分解して修理用パーツとして転売されるそう。
なんか「修理する権利」とかあったけど、修理できるせいでこういった盗難が後を絶たないのであれば本末転倒のような、、、
ブラジルの治安
スマホを取られた話はこんな感じなのですが、ついでに私が感じたブラジルの治安について書いておきます。
まず、ブラジルは外務省のページによると一番高い地域でも危険レベル1しかありません(記事執筆時点)。では安全なのかという、私は多くの中南米の国を旅してきましたが、ブラジルが一番治安が悪いように感じました。
ブラジル、というより私はフォスドイグアスとサンパウロにしか行っていないので、他の街は違うかもしれませんが、以下が治安の悪さを感じた理由と私の経験です。
・ホームレス・貧困生活者の数が異常なほど多い。(サンパウロ)
・ホームレス・貧困生活者の年齢層が低く、謙虚じゃない人が多い
→物乞いされてお菓子をあげるも「こんなの意味ない」と言わんばかりにしつこくお金を求めてくる(サンパウロ)
→物乞いされて飴を2、3個あげるも袋ごと取ろうと引ったくってくる(サンパウロ)
→子供の物売り(小学生くらいの少女)を断ると「Chino!」(中国人という意味)と大声で罵倒される(フォスドイグアス)
ちなみに、他の中南米の国ではこんな経験ありませんでした。
まぁスマホを取られたのはセ広場という危険エリアで気を抜いていた私の責任ですが、私以外にもスマホ盗難の話はたくさん聞きましたし、ブラジル渡航を考えている人はそのあたり注意するのが良いと思います。
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