割と散々だったEl Carmen/Talismanの国境越えについて。
国境まで移動
早朝。グアテマラシティのTICABUSターミナルに向かいます。目的はメキシコ出国→グアテマラ再入国のため(理由は前回の記事を読んでください。)。
グアテマラシティは治安が良くないのでUberを使って移動します。グアテマラシティは大きな都市なので、24時間Uberを捕まえることができます。
TICABUSはネットでチケットの購入が出来るのですが、発車45分前までにバス乗り場でチェックインしないと、予約した席が他の客に販売されてしまうという面倒なシステムになっているので、早めに向かいます。
早朝なら大丈夫ですが、昼間のグアテマラシティは頻繁に渋滞が起こるのでかなり余裕を持って行動した方が良いと思います。
TICABUSと言っても、実際に走っているのはChristobal Colonという会社のバスです。
これでまずはグアテマラ/メキシコの国境の街まで行きます。途中一回だけレストランで食事休憩がありました。
出入国審査
グアテマラ側の国境El Carmenはまさにカオス。
バスを降りてグアテマラの出国スタンプを貰わないといけないのですが、色んな怪しいおじさん達が寄ってきます。
とは言うものの、TICABUSのドライバーは英語喋れないけど怪しい人達は簡単な英語が話せます。
ちょっと彼らの話を聞くと、自分のパスポートを取って「ついて来い」と建物の陰に連れていかれます。
そこで「スタンプを貰うには$300必要だ」とかいう訳の分からない賄賂を要求されたので、パスポートを引ったくってグアテマラのイミグレに戻りました。
こっからがぼったくられたのか良くわからなかったのですが、、、首からオフィシャルですみたいカード(大体こういうのはオフィシャルじゃない)を下げた人の良さそうな青年がグアテマラのイミグレの前に立ってました。
彼は英語で「外国人はこっちだ」と言って列に並ばしてくれ、また私に出入国の質問をしながらスマホでどこかのサイトにその回答を入力していました。
質問が終わると「この列で大丈夫だから順番を待ってて」との指示。そう、何も金銭を要求してきません。
ん?本当にイミグレの人?と気になり、グアテマラの入国スタンプが無いから罰金を払わないといけないという話をしたところ、グアテマラのイミグレオフィスの建物の中(一般人は中に入れないような建物)から、明らかにオフィサーではない私服のおじさんが登場。
青年がそのおじさんとスペイン語で何かを話し始めました。すると、、、「罰金は$100だから出して」との事。
この$100というのが微妙な金額で確かにグアテマラシティで聞いた空路で出国する場合の罰金は$100と言ってた気がします。でも5年くらい前の情報だと、同様のケースで陸路出国時の罰金は200Qだったという情報が。
あれ?200Qって聞いたけど、って話を青年にしてみましたが、屈託のない笑顔で「いやいや$100だよ」みたいな返事。
でもあんまり自分の処理でバスの出発を遅らせることもできないと思ったのと、青年が当初金銭を要求してこなかった事、またおじさんがオフィスの中から出てきた事から$100を渡す事に。
するとおじさんは$100を自分で受け取らずに、私が渡したパスポートに挟めと要求。これも良くわかりませんでしたが、要求通りに$100を挟むとおじさんはパスポートと共にイミグレのオフィスの中に消えていきました。
このまま戻ってこなかったらどうしようとか不安になりましたが、青年から「心配しないで」と言われて待つ事5分くらい。
あのおじさんがどこからともなく現れ私にパスポートを返却してくれました。中身を見ると、確かにその日の日付で入国のスタンプ+出国のスタンプが押されています。
この$100というのが正規料金かは分かりませんが、とにかくこれでグアテマラ側の審査は終わり。メキシコの入国審査に向かいます。
このメキシコの入国審査がエグかった、、、サンディエゴ→ティファナから入った時はザルみたいな審査でしたが、この国境のオフィサーは何故かめちゃくちゃ不機嫌。
しかも私がスペイン語をあまり喋れないのと、向こうが英語を喋れないために、オフィサーのイライラがMAX。
向こうがGoogle翻訳を使いながら質問をしてくれて特に大きな問題はないかと思いきや、最後に「出国のチケットと予約したホテルの詳細」を求められました。
え、帰りのチケットの予約なんかいるの?と思いつつ、ホテルならスマホ上で予約を見せれるということを身振り手振りで伝えるとパスポートを返却されます。
そう、この国境は帰りのチケットとホテルの予約を「印刷して」見せないといけなかったのです、、、
入国できなかった事なんか人生で初めてだったのでテンション駄々下がり。
でもとにかく印刷できる場所を探さないといけません。急いでグアテマラ側に戻ろうとすると、また変なおじさん達が付いてきます。
頼んでもいないのに「印刷するならコッチだ」とか集団で付いてきてウザイ、、、でも印刷する必要があるのでそのおじさん達が言うネカフェに入ります。
ホテルの予約は終わってて、帰りのチケットの予約がまだだったのでTICABUSでグアテマラに戻るチケットを購入。3ページ印刷で10Qも取られました。
急いでメキシコ側のイミグレに戻ろうとすると、さっきの集団のリーダー格みたい奴が「助けたからチップくれ」と寄ってきます。余ってるケツアル硬貨くらいなら良いかなと思って渡したところ、こんなんじゃ足りないと言われる始末。面倒なので追加で$1渡しても全然足りないと言われましたが、それ以上は断固拒否したところ諦めてくれて、次戻ってきた時はタクシー手配してやるから声掛けてくれって言われました。誰がお前なんかに頼むか、、、
メキシコ側のイミグレに急いで戻ったところ、まだバスは発車せずに残ってました。でもイミグレの列の進みが遅い、、、
結局、印刷した紙を見せて5日間の滞在許可を貰いましたが、イミグレを抜けた時にはバスはもういませんでした、、、
タパチュラへ
仕方ないので予約したホテルのある都市タパチュラまでの交通手段を探します。
メキシコ側でどうしようかなウロウロしてると、「タクシー?」との声が。タクシーは探してるけどタパチュラまでいくら?と聞くと、「電話して聞く」とのこと。つまりこいつはタクシードライバーではない。面倒なのでちゃんとしたタクシーを探すためにその場を離れました。後ろでは「もうタクシー呼んだぞ!」という怒りの声が聞こえてきましたが無視。
この国境はトゥクトゥクがたくさん走ってるので、トゥクトゥクでタパチュラまで行けるか聞いたところ、「トゥクトゥクでは無理だけど、少し歩いたらタクシー乗り場があって、260ペソくらいでタパチュラまで行ける」との事。
その言葉を信じて国境からメキシコ方面に少し走ると、タクシーとコレクティーボがたくさん集まってる場所が。
タクシードライバーにタパチュラまでいくらか聞くと、これまたはぐらかされてまずタクシーに乗れと言われます。
タクシーに乗って再度料金を聞くと400Qだと言われます。高い、、、グアテマラシティ→タパチュラのTICABUSが$25だったのにあんま変わらないじゃん、、、「高い」というと、もう遅いからバスも出てない時間だからどうのこうのと言われます。
確かに、その時点で17:00くらい。明るいうちにホテルに着きたかったので、仕方なく400Qを払います。でも今思うと、タパチュラは夜も人が多い街なので、コレクティーボ使っても良かったかも、、、
タクシーは国境の街を離れ、タパチュラに向かって走り出します。するとすぐに警察の検問が。でも今まで見てきたメキシコの警察と違って、なんかヘラヘラしてるし、服装も黒いフル装備じゃない。
パスポートの提出を求められた後、外に出るように言われます。
そして指を擦る仕草をしながら「Dinero」と言ってきます。そう、まさかの賄賂要求。この国境越えでは散々嫌な目にあってるので、断固拒否。「For what?」と連呼したところ、諦めて通してくれました。
彼らが本物の警察かどうかは定かではありませんが、他にも車停められてたし、銃も持ってたので多分本物、、、この旅でメキシコの警察に良いイメージを抱き始めていたのに、そのイメージが一気に崩壊しました。
その後タクシーはタパチュラの街に到着。まずはホテルに荷物を降ろします。
タパチュラはアジア人は殆どいないのに中国料理レストランがいくつかあるのと、黒人が半端なく多いのが特徴。
という事で中華系の店に 入って夕食を食べました。
次回は再びグアテマラに戻ります!
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