【日本語化できないゲームレビュー 第2回】Star Wars: Knights of the Old Republic

ゲーム

ゲーム大国日本に生まれた私たち日本人。多くの海外産ゲームは日本語にローカライズされますし、もしローカライズされなかったとしても、人気のあるPCゲームであれば有志による日本語化が行われます。

ではゲームをプレイするうえで英語は必要ないのでしょうか?

いや、そんな事はないはずです。世の中にはローカライズされていない名作ゲームがたくさんあるはず!

という事で、日本語でプレイできないゲーム=英語を学習したからこそ遊べるゲームを紹介していこうと思います。

Star Wars: Knights of the Old Republic

公式トレイラー

評価

メタスコア:93

Steamレビュー:90%が好評

※記事執筆時

販売ページ

Star Wars™: KOTOR

Star Wars™: KOTOR

Aspyr Media, Inc.posted withアプリーチ

感想

2回目は2003年にBiowareにより開発された名作「Star Wars: Knights of the Old Republic」(通称KOTOR)を紹介します!

舞台はヤヴィンの戦いから4000年前の遥か彼方の銀河。

元ジェダイでシスの暗黒卿、RavenとMalakがシス帝国を設立し共和国に戦争を挑みます。(ジェダイ内戦)

共和国の兵士である主人公は、この戦争の鍵を握る若きジェダイ「Bastila Shan」をシスより早く見つけ出し、シスに打ち勝たないといけません。

銀河の運命は如何に…!

Mass EffectやDragon Agesで有名なBiowareのスターウォーズRPG。当時数々のGOTYを勝ち取った名作です。

RPGと言っても、他のBiowareのRPGのようにゲームはリアルタイムで進行します。(一時停止して指示出し可能)

このゲームの特徴としてはマルチエンディング方式が採用されていて、主人公はゲームの進め方次第でジェダイにもシスにもなれます。キャラクターにもライトサイドかダークサイドかを示すパラメータがあり、ちょっと面倒だけどおつかいしてクエストを平和的に解決するとライトサイドが、手っ取り早く虐殺してクエストを完了させるとダークサイドのポイントが増加するようなシステムになっています。

またキャラクターのパラメータ次第では相手を納得させたり、コンピュータにハッキングしてクエストを完了させることもできます。様々な解決法とそれに伴う結果が用意されているのが面白いですね。

あとベースの原作があるということもあり、ストーリーもなかなか面白いです。中盤から古代文明が話に絡んでくるのですが、「旧共和国時代を舞台に古代の超技術を探索する旅」と聞いてワクワクしないスターウォーズファンなどいるのでしょうか?UIやグラフィック等は古臭いですが、ストーリーが気になりどんどん進めてしまいました。

メインストーリーも面白いですが、サイドクエストも豊富で面白いものが多かったです。

あとミニゲーム要素もいくつかあって、古いゲームの割にどれも良く出来ていました。

特にゲーム中に出てくるギャンブル、Pazaakには結構ハマりました。ブラックジャックとTCGを合体させたようなゲーム性で、自分で集めたカードで10枚のデッキを作り相手と対戦します。

調べてみると熱心なファンが多いようで、オンラインで対戦するサイト(閉鎖済み)やファンメイドのAndroidアプリもあるようです。

難易度曲線も良い具合で、ジェダイになるまでは戦闘が難しく、ジェダイになるとそこそこ無双できるようになります。ただジェダイになったからといってちょっと油断するとあっという間に全滅してしまうことがあるので、程よい緊張感があります。

欠点は古いゲームゆえのバグくらいでしょうか。私の環境の場合、最初のキャラクター作成が終わるとゲームがクラッシュしてしまうので、設定でムービーをオフにしてました。(ムービーはYouTubeで後から視聴)

あと草がレンダリングされないとか色々ありましたが、15年以上前のゲームなので致し方ないと思います。

英語について

当然ですが、まずスターウォーズ用語が分からないと厳しいと思います。また単語も普段使わないような言葉が多かったりバラエティ豊かです。

文法についてはキャラクター次第です。一般的な人間種族の話す英語は分かりやすいですが、種族によっては分かりにくい英語を話したりします。

あとRPGなので文量は結構多いです。覚悟しておいた方がいいです。

スターウォーズファンであれば、メインストーリーを進めるだけなら英語はそこまで大きな障害にならないと思いますが、謎解きだけは「何となく」の英語理解度で解けないので苦労するかもしれません。

英語学習者向けの欠点としては、英語(というかBasic=銀河標準語)を話してくれないキャラクターがいるので、リスニング学習には向いていないかもしれません。

総評

発売から15年以上経った今遊んでも面白い傑作。SWファンならマストプレイ。当時、XboxとPCでしか発売されていなかったためにローカライズされなかったと推測されますが、数あるSWゲームの中でも上位に位置する名作ではないでしょうか。

惜しむべきは、ディズニー買収により本作がLegends(非正史)扱いになってしまった点でしょうか。ただしいくつかの要素は正史に引き継がれていますし、同じくLegendsのMMORPG「Star Wars:The Old Republic」とも密接に関係している作品なので、SWファンなら是非一度はプレイしましょう。

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