私は10年ほど前に3か月の語学留学をしたことがあります。
行先はアメリカ・ニューヨーク。
何故留学を決めたのか、また留学したことによる効果や留学して感じたことについて話します。
きっかけ
留学を決めたきっかけは病気でした。
当時、平凡な大学生活を送っていた私はウイルス性の病気にかかってしまい、半年の休学を余儀なくされてしまいました。
半年大学を休むということは、大学を卒業する時期が半年ズレるということです。
もともと親から留学を勧められていた私は、卒業時期が半年ズレるなら1年間休んだ方が良いと思い、残りの半年も休学して留学することを決めたのです。
行先決め
留学に行くと決めたら、次はどこに行くかです。
私の場合、まず最初に親の知り合いの紹介で「EF日本事務局」に行きました。
EFとはEducation Firstの略で、世界最大級の語学学校です。私は自転車が好きで、ツールドフランスを毎年見ているのですが、デカデカとEFのロゴが入っている「EFプロサイクリング」チームがツールドフランスに出場しているのを見て改めてEFの規模の大きさを改めて実感しました。

日本の事務局では世界中の様々なキャンパスを紹介されましたが、私は北米かイギリスに行きたいと思いました。英語の本場ですからね。
また当時私はeスポーツにハマっており、海外の大きな大会を一度見に行きたいと思っていたので、例年ニューヨークComic Con内で開催されていたIntel Extreme Masters New York目当てでEF ニューヨーク校に行くことを決めました。まぁ私がNYに行った年だけ大会が開催されなかったのですが、、、
正直、留学で大事なのは行先ではなく自分の意識なので、行く場所は軽い理由でも良いと思います。
費用
私は12週間(3か月)のジェネラルレッスンコースに申し込みました。アメリカにビザなしで滞在できる期間が90日のため、このような期間にしました。
ジェネラルレッスンコースは40分のレッスンを1週間に26レッスン受けられるコースです。他には週20レッスンのコースと32レッスンのコースがありましたが、私の周りには週26レッスンのコースの人が多かったと思います。
これでザックリ以下のような費用となりました。
申込金 | 25,000円 |
入学金 | 20,000円 |
コース費用 | 800,000円 |
出迎えサービス | 15,000円 |
テキスト代 | 10,000円 |
海外旅行保険 | 40,000円 |
航空券代 | 160,000円 |
合計 | 1070,000円 |
分かりやすいように端数とかは調整しているのですが、大体このような費用感でした。
このうち、保険・飛行機代・出迎えサービスは自分で手配することで節約もできます。私は保険と出迎えサービスのみ手配をお願いし、航空券は格安のものを利用しました。
この他に、週末に遊びに行ったり外食したりするための雑費がかかってきます。実はEF ニューヨーク校はマンハッタンに出るまで電車で1時間くらいかかるTarry Townという田舎に位置しています。そのため、マンハッタンに遊びに行く度に往復で2000円~3000円(乗る時間により料金が変動)かかりました。

またEF ニューヨーク校では様々なアクティビティを用意しており、マンハッタンツアーやブロードウェイ観劇などがあります。そういったアクティビティにもお金が必要になってくるので、ある程度の出費は覚悟しましょう。
施設
私は4人部屋の学生寮で生活していました。部屋と部屋の間にバス・トイレルームが設けられており、計8人で1つのトイレを共用するという構造でした。バスルームを通じて隣の部屋に繋がっているという構造にはビックリしましたが、鍵もかけられますし問題にはなりませんでした。
WiFiも完備されています。昔の話なので参考にならないですが、当時のWiFi環境はMVNOみたいな感じでした。普段は特に問題ないのですが、夜とかにアクセスが集中するとたまに繋がりにくい時があるというような感じです。
食事はバイキングスタイルの食堂で食べます。私は好き嫌いが大変多く、留学生活の一番の心配事といっても過言ではありませんでしたが、バイキングスタイルで種類もそこそこあったので、食事が不味くて食べられないみたいなことは全くありませんでした。
キャンパス内にはプール付きのトレーニングジムがあり、利用している人が結構いました。私もランニングマシーンを使用していました。
またキャンパスはのどかな町の外れにあり、自然も豊富なのでキャンパスの外を走ることも結構ありました。

総じてどの施設も年季が入っており、お世辞にもキレイとは言えませんでしたが、勉強しに来ていると思えば全く問題にはなりませんでした。
生活
私は4人部屋の寮で、最初のルームメイトはアルゼンチン人、オランダ人、中国人でした。その後ルームメイトが変わることはありましたが、日本人と同じ部屋になることは一度もありませんでした。キャンパス全体でもアジア人:ヨーロッパ人:南米人の比率が1:1:1くらいで、世界中から生徒が集まっていました。日本人の比率がそこまで高くないところが良かったと思います。
ただし、日本人やアジア人の比率は低くても、生徒の総数は多いため、日本人は結構います。結局アジア人はアジア人同士、ヨーロッパ人はヨーロッパ人同士で固まっていた印象があります。そういう私も日本人・韓国人のグループと一緒にいることが多く、生活は楽しかったですが、レベルの低い環境に身を置いてしまったなという後悔もあります。
年齢層としては18~22歳の大学生層が一番厚かったです。社会人もいましたが、そこまで多くは無かったです。留学費用が高い分、自分でお金を出さないといけない社会人からは避けられ気味なのではないかと思いました。
授業は10人程度のグループで行うことが殆どです。当たり前ですが講師はネイティブのアメリカ人で、全員とは言いませんが、フレンドリーな人が多かったです。テキストを読むというよりは、テキストの内容についてディスカッションやフリートークをしたりプレゼンテーションするという内容でした。英単語を使ったボードゲームをしたこともありました。
少し残念だったのは、週に1,2回、PCを使ったレッスンが含まれていたことです。リスニングやリーディングのためのものなのですが、それって日本でもできるかなと思いました。
また、私は週に26レッスンのコースだったので、平日の日中でも空き時間があることがありました。最初のうちは空き時間をダラダラと過ごしていましたが、途中からは自主勉強の時間に充てるようになりました。私にとっては丁度良いコマ数でしたが、32レッスンコースでも悪くなかったかなと思います。逆に20レッスンのコースだと空き時間が多すぎるのではと感じました。
週末はマンハッタンに遊びに行ったり、近郊都市(ボストン、ワシントン)に観光しにいってました。ナイアガラの滝にも行きましたね。

英語力は上がった?
ではこの3か月を通じて英語の能力は上がったのでしょうか。
正直、留学期間中は英語力が全然伸びていないと感じ、焦っていました。3か月も留学して何してるんだろうと、、、
ただ留学に行く前と比べ、TOEICの点数は200点アップしました。
555点→755点
この結果はリスニング能力の向上と、英語を英語で処理することが多くなったからだと思います。前者はリスニングパートの能力アップに結び付き、後者はリーディングパートにおける問題を解く時間の短縮に繋がりました。TOEICの試験を時間内に全問解答できた時は自分でも驚きました。
ただ一方で、留学前にしっかり勉強してから行くべきだったとは強く感じました。TOEICの点数は上がったものの、私が留学前に想像していた留学後の自分とは到底かけ離れていたからです。
3か月留学したからといって、魔法のように英語を喋れるようになるわけではありません。事前にしっかり英語を勉強し、留学期間中に学んだことをしっかりアウトプットできないと英語力をアップすることはできません。それを強く痛感した留学だっと言えます。
最後に
以上が私のニューヨーク留学の体験談です。如何でしたでしょうか。
この体験談を書くにあたり、当時のことを振り返ったり、いろいろ調べてみました。そこでEFに対する悪評をいくつか見たのですが、結局留学が成功するかどうかは自分次第だと思います。いい語学学校に行ったから英語を話せるようになるわけではありません。
それを踏まえて、今自分が日本でできる勉強を進めていこうと思います。

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