【レーシック】ICLを受けた私が視力回復治療を徹底比較してみた【オルソケラトロジー】

ICL

皆さんはレーシック手術をすることを考えたことはありますか?世間ではあまり評判が良いものではありませんが、それでもコンタクトレンズやメガネとの生活をおさらばしたいという人はたくさんいると思います。

かく言う私も、メガネやコンタクトレンズに囚われずに世界を旅行したいという想いからICLという、レーシックとは別の近視矯正手術を受けました。

※私のICL体験記はこちらから

でも世の中にはレーシックやICLだけでなく、様々な近視矯正治療法があります。私もICL手術を受けるにあたり、様々な治療法について念入りに調べたので、どのような治療法があるのか、どのようなメリット、デメリットがあるのか紹介・比較していきます。

私は医者でも医療関係者でもありません。一般人がネットで調べた情報なので、実際に治療を受ける際はお医者さんとしっかり相談してから治療を受けてください。

近視矯正治療法(手術必要)

近視矯正治療には、手術が必要なものと手術が不要なものがあります。レーシックなど、殆どの近視矯正治療法はこの手術が必要なものとなり、一般的に近視矯正手術と呼ばれます。

レーシック

レーシック(LASIK)は最も知名度が高く、実績も多い近視矯正治療法です。レーザーを用いて角膜を削る、角膜屈折矯正手術の一つです。

施術方法

①角膜表面を切開し、”フラップ”と呼ばれる蓋を作ります。
②フラップをめくり、角膜にレーザーを照射して角膜を削ります。
③フラップを元に戻します。

手術動画

料金(両眼)

7万円~50万円(税込み)

料金は①フラップ作成に使う機械②角膜を削るレーザーの機械③オプションの組み合わせで大きく変動します。

例えば、一般的にフラップ作成は機械を用いたレーザーでの切開を行いますが、10万円以下のレーシック手術はフラップ作成に「マイクロケラトーム」と呼ばれる眼球用のカンナを使います。

基本的には、最新で高性能のレーザー機器を使うほど料金は高くなりますが、手術の精度や視力の質も高くなります。またオプションで「クロスリンキング」を行い、手術後の視力の悪化(近視の戻り)を抑えることができますが、その分料金は高くなってしまいます。

ちなみに、「イントラレーシック」と呼ばれる手術も、厳密には手術方法の違いがあるわけではなく、使うレーザーの機器が違うだけです。

メリット・デメリット

国内で最も実績ある手術で安心

施術の大部分をレーザーで行えるため感染症にかかるリスクが限りなく低い(マイクロケラトーム使用時を除く)

価格帯の幅が広く、低価格のものを選ぶことも可能

角膜の厚みが残っている限り再手術が可能

比較的安い

手術後に近視が元に戻ってしまう場合がある(近視の戻り)

ハロ・グレアがでやすい→夜間の視力低下に繋がることがある

近視や乱視が強い人、または元々角膜が薄い人は手術が受けられない

角膜を削ることになるので、手術の結果に不満があっても元に戻せない

目に強い衝撃があるとフラップが剥がれることがあるため、格闘技やラグビーなど、激しいスポーツには不向き

フラップを作成することでドライアイになりやすい

白内障等の眼の病気になった時、正しく治療できない可能性がある

やはり一番のメリットは実績があるということです。過去にはレーシックにまつわる様々な事件や被害報告がありましたが、そういった事も含め、一番ノウハウが溜まっている手術はこのレーシックでしょう。

一方で、角膜を切るという性質上、いくつかのデメリットもあります。角膜を削るということは、角膜の厚みが減るということです。そもそも厚みがない人はこの手術を受けることができませんし、強近視や強乱視で角膜を削る量を多く求められる人もこの手術は向いていません。またフラップを作成する際に、角膜の表面の広範囲を切り取ることになるので、知覚神経が切断されてしまいます。このことにより涙が出にくくなり、ドライアイを訴える人もたくさんいます。

ラゼック(PRK)

ラゼック(LASEK)またはPRKと呼ばれる手術は、レーシックより前に誕生した第一世代の角膜屈折矯正手術で、レーシックと違いフラップを作成しないのが特徴です。

施術方法

①メス or レーザー or 薬品で角膜表面を削ります。
②角膜にレーザーを照射して角膜を削ります。

手術動画

料金(両眼)

10万円~40万円(税込み)

こちらもレーシック同様、クリニックにより料金はまちまちですが、実際はレーシックほど手術に使う機器のバリエーションがあるわけではなく、15万円~25万円の価格帯が殆どといって良いでしょう。

メリット・デメリット

フラップを作成しないため、激しいスポーツをする人に向いている

フラップを作成しない分、角膜が薄くても手術できる場合がある

角膜の厚みが残っている限り再手術が可能

比較的安い

手術後に近視が元に戻ってしまう場合がある(近視の戻り)

ハロ・グレアがでやすい→夜間の視力低下に繋がることがある

角膜を削ることになるので、手術の結果に不満があっても元に戻せない

ドライアイになりやすい

視力の回復に時間がかかる(1週間程度)

手術後に痛みが伴う(数日間)

白内障等の眼の病気になった時、正しく治療できない可能性がある

フラップを作成しないという利点を生かし、激しいスポーツをする人や、角膜が薄い人がこの手術を受ける傾向にあります。逆に、その条件に当てはまらない場合はレーシックを選択することが殆どです。

ハロ・グレア、ドライアイに関しては理論上、若干ですがラゼックの方が有利だとされることもありますが、実際はほぼ違いはないという報告もありますので、そこまで大きな差はないのではないかと思います。

リレックス スマイル(ReLEx SMILE)

PRKが第一世代、レーシックが第二世代だとすると、スマイルは第三世代の角膜期矯正手術と言えます。フラップを作成せずにレーザーで角膜内部を削り、削った破片を取り出すという手術です。 

施術方法

①角膜の上からレーザーを照射し、角膜内部にレンチクルと呼ばれる破片を作ります。
②角膜を切開し、切開したところからレンチクルを除去します。

手術動画

料金(両眼)

30万円~50万円(税込み)

新しい治療法であること、またマイクロケラトームを使ったレーシック手術のように、価格を劇的に落とす選択肢がないことから、最低でも30万円はかかる手術となっています。

また病院によっては通常のスマイルに加え、”2.0″というメニューが提供されていることもあります。これはレンチクルを取り出すための切開幅が通常のスマイルの半分となるためドライアイが起こりにくくなるというもので、+5万円程度で提供されています。

メリット・デメリット

フラップを作成しないため、激しいスポーツをする人に向いている

フラップを作成しない分、角膜が薄くても手術できる場合がある

近視の戻りが少ない

ドライアイが出にくい

ハロ・グレアが出にくい

角膜を削ることになるので、手術の結果に不満があっても元に戻せない

再手術ができない

実績があまりなく、施術してくれる病院も少ない

白内障等の眼の病気になった時、正しく治療できない可能性がある

角膜内部に器具を入れるため、感染症にかかった際のリスクが高い

比較的高い

スマイルはレーシックの多くの弱点をカバーしており、理想的な手術と言えるでしょう。ただし、スマイルはレーシックと違い何度も手術することができません。スマイルで理想の視力に矯正できなかった場合は、レーシックで追加矯正することになります。

またスマイルは圧倒的に採用実績が少ないです。これは日本国内に限った話ではないようですが、特に日本では一部の地方都市や大阪市内でさえ、スマイルの施術を行っている病院がないのが現状です。参考

あと、レーシックは角膜の表面の手術ですが、スマイルは角膜内部に器具を入れてレンチクルを取り出す必要があります。そのため、(まずあり得ないことですが)万が一器具の殺菌が不十分で角膜内部で感染症が起こった場合、大変なことになります。

ICL

ICLは角膜屈折矯正手術とは違い、角膜内にレンズを埋め込む手術となります。フェイキックIOLや有水晶体眼内レンズ呼ばれることもあります。

施術方法

①レンズを挿入するために角膜を一部切開します。
②切開部分からレンズを挿入します。

施術動画

料金(両眼)

40万円~80万円(税込み)

最新のホールICLレンズを使った手術の場合、大体このような価格になります。病院にもよりますが、近視の強さや乱視の有無でレンズの価格が変わってきますので病院で確認するようにしてください。

メリット・デメリット

角膜が薄かったり、近視・乱視が強い人でも施術を受けられる

近視の戻りがない

ドライアイが出にくい

ハロ・グレアが出にくい

レンズを除去すれば元の状態に戻せる(可逆性)

角膜内部に器具を入れるため、感染症にかかった際のリスクが高い

光輪視が見える

(乱視用レンズ装着時)稀にレンズ位置がズレると視力が低下する

比較的高い

ICLもスマイルと同様に、レーシックの弱点を広くカバーしていると言えるでしょう。一番の大きな特徴は可逆性で、もし手術後の見え方に不満があれば、レンズを除去することで元の見え方に戻すことができます。(もちろん、手術ミスや感染症で目にダメージを追ったような場合は、レンズを元に戻しても見え方は元に戻りません

またホールICLの特有の現象として光輪視というものがあります。特に夜間、強い光が目に入ると、うっすら光の輪が見えるという現象です。以下の動画で、完ぺきではありませんが現象が再現されているので良かったらご覧ください。

あと注意が必要なのが乱視矯正を希望される場合です。稀に眼内でレンズが回転して位置がズレることがあり、通常のICLレンズであれば問題ないのですが、乱視用のICLレンズだと少し位置がズレることで大きく視力が低下します。レンズのサイズが合っていれば日常生活でこのような事は起こりませんが、目に強い衝撃が加わると位置ずれが起こる可能性があります。

近視矯正治療法(手術不要)

ここまで手術が必要な近視治療法を紹介しましたが、手術が要らないタイプの治療法もあるので紹介します。

オルケソラトロジー

オルケソラトロジー(オルソ K)とは、夜間にコンタクトレンズを装着して角膜を矯正することで、昼間は裸眼で生活ができるというものです。

施術方法

毎日眼に専用のレンズを装着して就寝するだけです。手術はありません。

施術動画

手術は行わないため、動画はありません。

料金(両眼)

15万円~30万円(税込み)(初期費用)

初期費用と書いたのは、このレンズを永久に使えるわけでなく、数年に1度交換しないといけないからです。またコンタクトレンズと同様に、毎日洗浄する必要があるのでケア用品にもお金がかかります。

病院によって様々なプランを用意しているので、よく考えて病院を選ぶ必要があります。

メリット・デメリット

手術をしないためリスクが低い

ドライアイにならない

装着を止めれば元に戻すことができる(可逆性)

近視の矯正だけでなく、近視の進行を遅らせることができる

日中は裸眼のため、衝撃の影響を受けない

強度の近視や強度の乱視では使用できない

重度のドライアイでは使用できない

毎日メンテナンスしなくてはいけない

視力の回復が安定しない

毎日規則的で十分な睡眠をとる必要がある

ハロ・グレアが出やすい→夜間の視力低下に繋がることがある

ランニングコストもかかるため、比較的高い

他の治療法に比べ、感染症のリスクが高い

やはり一番のメリットは手術をしないでいいこと、そして可逆性でしょう。しかもICLでは元に戻したい場合にレンズの除去手術を行わないといけませんが、オルケソラトロジーはレンズの着用をストップするだけで徐々に元の状態に戻ります。半面、これがデメリットでもあります。場合によって1、2日レンズを装着しなくても視力をキープできるこもありますが、人によっては1日でもレンズを装着しなければ視力が低下することがあるでしょう。しかも1回の装着時間(=睡眠時間)は6、7時間以上必要となります。夜更かしが多かったり、不規則に夜勤があるような人には向いていません。

またこの治療法は人によって効果がまちまちです。1週間で視力が1.0以上になる人もいれば、1か月経っても視力が回復しない人もいます。

近視を遅らせる効果があるということもあり、規則正しい生活を送っている成長期の子供に適した治療法かもしれません。また日中は裸眼で活動ができるため、他の治療法のように衝撃による影響がありません。そのためスポーツをする人にも向いています。

比較

今まで紹介した治療法をざっくり表にまとめました。

レーシックラゼック(PRK)スマイル  ICL   オルソ K 
コスト×
※初期費用〇
 維持費×
メンテナンス性
※不要

※不要

※不要

※不要
×
ドライアイ×
ハロ・グレア××
光輪視
※なし

※なし

※なし
×
※なし
耐衝撃性×
可逆性×××

少し補足しますと、、、

スマイル、ICL、オルケソラトロジーはレーシックやラゼックよりハログレアが出にくいと言われています。その中でも、私が調べる限りでは、オルケソラトロジーは生活に支障が出るほどのハログレアを感じる人がいるようなので、△としました。スマイルとICLについては、そこまでハログレアによる被害を訴える人はいないように見えますが、ホールICLとスマイルの比較をした研究結果に、ICLでハログレアを訴える人はいなかったが強近視のスマイル患者にはハログレアの症状がでたという記載があるため、ICL>スマイル>オルソ-K>レーシック、ラゼックとしました。

またICLの可逆性ですが、レンズを抜去すれば光学的には元に戻りますが、手術ミス等で眼に負ったダメージを元に戻すことはできないので、オルソ-K>ICLとしました。

まとめ

では結局どの治療法を選べば良いのでしょうか。どの近視矯正治療も様々な制約があることから、まずは消去法で自分にマッチしない治療法を外し、残った選択肢の中からお医者さんと相談するのが良いのではないでしょうか。

例えば、上にあった表だけ見るとオルケソラトロジーが優秀に見えますが、日々のメンテナンスが必要な治療法なので、そういった煩わしさから解放されたいがために近視矯正治療を考えている人は、オルケソラトロジーは選択肢から省いて考えるといいでしょう。

また格闘技をするような人はレーシックやICL以外の治療法を選ぶべきですし、治療費を安く抑えたいのであればICLやスマイルを選ぶことはできません。

病院によってオルケソラトロジーはやってないとか、スマイルはやっていないということがあるので、消去法で残った選択肢の中でもいろいろな治療法に対応している病院に意見を求めると良いかもしれませんね。

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